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オナクラの面接には、何度も行きました。でも、どのお店も、オナクラは稼げないからヘルスの方がいいよとか、中には、オナクラ店なんてない、ヘルス店のオナクラサービス(そんな客いない)だとか、求人広告なんてみんな嘘なんだなって思ってたんです。

でも、今、優奈が勤めている新宿のお店は、本当にオナクラです。まあ、手コキはありますけど、ヘルスプレイの強要はありません。こちらのお店には、まだ入店したてで、思ったほど稼げてないです。まずは、名前を覚えてもらおうと、写メ日記を地道につけてます。

ただ、ちょっとひどいなーと思うのが、店長が書いてくれた私の紹介記事です。「驚異のペッタン、スレンダーボディの優奈ちゃん。その胸を拝むことはほとんど無理でも、もしかしたら御開帳があるかも!?」だなんて! 御開帳だなんてしません! ペッタンという表現もひどいですね! 確かに小さいですが。

優奈は、学校が早めに終わると、できるだけ出勤するようにしています。そんなに稼げないので、せめて機会損失をなくすためです。今日は、出勤数が少なかったので、指名がとれたようです。

そのお客さんと言うのが、こっちら羨ましく思うような白くてツルツルな肌。草食系男子ってことなんでしょうけど、どこか中性的。そんな彼が、パンツ下して、その、するわけです。オナニーを。ずっと、こちらを見つめられると、何だか恥ずかしくなってきます。私自身は、脱いではいません。目の前の彼は、全裸です。そんなふたりが、密室で同じ空気を吸いながら、ひとりは息を荒げてオナニーをしています。もうひとりは、ただ、そんな彼を目を離さず、凝視しています。

人によっては、「いやー」とか言って嫌がったり、「変態ー。キモーい」など"言葉責め"をするそうなんですが、優奈は、そんなやり方がさっぱりわかりません。ただ、お客さんがどうしてそんなことをするのか、何が楽しいのか、良いのかわからないので、ただただ、じっくり見てしまうのです。

ときどき、お客さんに書いてもらったアンケートを読むことがあるんですが、それには、こんな意見があります。
「優奈ちゃんにただ見られているだけで、感じるんです。これ以上のおかずはいらないですね」「最初と最後の挨拶だけで、あとは何にも言わない優奈ちゃん。あのお人形のような表情がたまららない」
お客さんのことは、理解できそうもありませんが、喜んでもらえて、お小遣いが手に入るし、何よりです。

私は、親元から離れ、ひとり暮らしをし、都内の私立大学に通っています。生活費は何とかなりますが、サークルの活動費やコンパの飲み会など、お金がちょいちょい必要で、居酒屋のバイトをしてみたのですが、携帯電話代くらいしかなりません。友達で、キャバ嬢のバイトをしている子がいて、誘われたことがあって、一度だけドレスを借りて体験入店をしてみたのですが、私、お酒が飲めないですし、何より人見知りで面白い話が全然できないのです。結局、3時間そこにいて、店長から3千円もらって帰っていいよって言われました。私自身、一晩持たなかったと思います。

でも、これでいいかって言うと、何の問題解決にもなっていないわけで、ネットサーフしていたら、「五反田オナクラ店、見るだけで日給3万5千円!」というキャッチコピーに目が留まり、すぐに連絡してみました。すると、顔と全身の写メを送るように言われて、送ってみると、採用通知が来ました!

仕事の説明をしたいので、でも警戒して、喫茶店で会う約束をすると、現れたのは、スーツを着て、ネクタイをきっちり締めた、ごく普通のサラリーマンのような男性でした。彼は、お店の店長さんで、仕事の内容を教えてくれました。最初は、風俗の仕事なんて怖い人が経営しているのだと思っていましたが、店長さんは、全然そんな感じは微塵もせず、"男の人がアレをしているのを見る"という説明は、噴き出しそうになりましたが、至って真面目に説明してくれました。ほかにもオプションと言われる、いろいろなサービスがあるそうですが、それは、仕事が慣れてからで構わない、する、しないは、自由に決めてもらって構わないということで、追々聞くことにしました。

「日給3万5千円なら、サークル費やコンパ代なんてアッと言う間に稼げちゃう! 何らから海外旅行にでも行けちゃうじゃない!」などと思っていたら、顔がニヤけちゃいました。

「まあ、お客さんがシコシコしてるのをやさしく見てあげる、それだけです。もし、これから時間があれば、早速働いてみますか? 30分で5千円ですね」
「え? 時給にしたら1万円じゃないですか! そんなに? でも、そんなすぐにお客さんて付くんですか?」
「あなたみたいに、かわいくって若い女性は、すぐにお客が付いて、稼げますよ」
そう言われて、私は、早速入店することにしました。

始めてのオナクラ体験。ドアをノックし、恐る恐る開けると、先ほど面接してもらった店長が全裸で、アレを握り、立っていました。
「あ、いらっしゃい! 待ってましたよ!」
「や、やっぱり私には無理です! ごめんなさい! 辞めます!」

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